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東方黒水異伝 00話・開幕

この物語はサイト名サバイバルジョーこと結城條氏が出している同人誌「東方PMC」シリーズの三次創作となります。

ミリタリー(銃)+東方の組み合わせであり、弾幕少女達が東方PMCSという民間軍事会社を立ち上げてテロリストや犯罪グループと戦う、ほのぼの系ガンアクション本三次創作です。

肝心の三次作の内容はCOD4シリーズ+ブラックオプス+アドバンスウォーなものになっており戦術的・戦略的な意味・意義は二の次となっております。



<チームポイズンフラワー(TPH)3。メディスン。起動準備完了>
仲間であるメディスン・メランコリーが準備完了の通信を入れる。

「TPH3リグル。そっちはどう?」
私はもう一人の仲間に通信を入れる。
<こちらTPH3リグル!配置着きました!>
慌ただしく返事をするリグル。相変わらず新兵である。
「TPH3幽香。了解。これより基地内の襲撃を開始。合図と共に仕掛けたガスを発動させて頂戴。
リグル。貴方は外からこっちへ入って来なさい。
メディスンはガス起動後はUAVで援護。基地内に動きがあるなら即報告。
私は中から暴れるから」
<<了解>>
二人の声が合わさって聴こえる。

「カウント3で起動。皆殺しよ」
私はそう通達して手持ちの武器であるG36の安全装置を外す。

<3…2…1…ッッ!>

一瞬の力みと共に基地内に私が仕掛けたガス爆弾が起動する。

我々幻想郷PMCSは、メディスンの毒と永琳の製薬技術、河童の技術により、人間にだけ作用する麻痺ガスの開発に成功していた。
今回、南米麻薬カルテルの麻薬製造基地の要人殺害、および基地の壊滅である。

武装兵200人あまりに守らせたこの一大麻薬拠点は、世界の盟主アメリカを悩ませている。
今日、その組織のボスがここに来ると聞いたのでやって来たが…いかせん戦力が足りていない。

流石の私も3対200は願い下げだったのだけれども…あの人形使いが新型UAVを押し付けて来た。
この新型はこの前暴走したが、元新聞天狗と犬天狗の3人がかりでやっと止めたという逸話がある。
不満はあるが、試しに通常弾頭のG36をひとマガジン使って試したが、傷一つつかなかった。

まあ、これなら…と出撃し、現在に至る。

そんなこんなでガスの煙が彼方此方にあがる。
すでに時刻は深夜。しかも天候は雨。ここは山奥とも言える密林内。
 他の基地に連絡しようにもガス起動と共に通信アンテナも破壊しており、完璧な陸の孤島を作っている。

 「状況開始」
私はそう呟くと、G36を構え、ゆっくりと歩く。
先ずはガスを仕掛けてない箇所から出てきて慌てている基地の武装兵を二・三人始末する。

敵襲を告げるサイレンが鳴り響く。麻薬組織ではあるがその設備・練度は国家規模であると言われているが、それでも奇襲には弱い。

「て、敵襲だ!う、うわぁ!」
「ガスだ!ど、どうなって…ゴホゴホ!」
「か、体が痺れて…」
憂鬱な雨の夜から一変、地獄へと叩き込まれた敵兵達に容赦なく鉛玉を叩き込む。

ふと窓の外を見ると、メディスンの操るUAVが野外の連中を攻撃している。
人形使いが言っていたが、なんでも目からビームだったかを出しているらしい。手もあってほとんどの武装を使用可能。
見た目がまんま毛玉だが、通常の弾丸をまったく受け付けない特殊な磁場を出している。
 あの磁場装甲を破るにはそれ用につくった特殊弾丸戦車砲ぐらいの威力が必要…らしい。まぁ防御力はG36の5.56ミリをひとマガジン使っても汚れ一つつかなかったから信憑性はある。

 麻薬組織の武装は装甲車や対ヘリ装備など、一国の軍隊に匹敵する程の武装と練度を持っているが、流石にそんな化物相手ではどうしようもない。
 だからこそ、暴走という最悪な事態に備えて、毛玉型UAVは全自動ではなく遠隔操作を行っている。

 「…妙ね」
ふと、標準を向ける相手に疑問が沸く。
装備が良すぎるのだ。混乱も大してしていないようでもある。
 「ガスマスクに…ボディアーマー。銃自体はタボールAR21…」
 その死骸はまるで正規兵、いや特殊部隊のような装備である。
ガスマスクも軍用ではあるが南米の軍隊から横流しされたようなものではない、アーマーも銃もそうだ、銃は今居る国の軍隊も採用している物だが、その質が新品すぎるのだ。

 「リグル、聞こえる?」
ひとまず私は通信を入れつつ前進行う。無論片手のG36は絶えず火を吹いている。
 <はい、なんでしょう?>
通信相手のリグルも、また銃声が聞こえる。絶賛戦闘中である。
 「やけに対応の早い部隊がいるわ。気をつけて」
そう言うとマガジンを変える。幸い死骸の使っていた銃から弾薬が使える。無論持ってきた弾薬は豊富にあるが。
 <そうですか?こっちはそうでもないですけど…>
どうやら精鋭部隊は基地内に配備されているらしい。しかし、ただの特殊部隊ではないのは確かだ。
 「麻薬組織の虎の子とも思えないわ。警戒して頂戴」
 <了解!>
そういって通信を切る。
 既に通信を入れた当初の場所からだいぶ前進している。虎の子部隊だか謎の部隊だか知らないが、私の前ではただの標的でしかない。

 「――ッッ!?」
マガジンリロードを行う際、頭に痛みが走る。
 その一瞬の痛みにより、G36のNATO弾を落とす。
頭痛事態はそう珍しい訳ではない…数年前、重賞を負った際の後遺症である。と永琳や医療スタッフが言っていた。それが2ヶ月に1回あるかないかのペースであった。しかし一年を経過した今、その頭痛はかなりご無沙汰であった。
 痛みも凄まじい、文字通り割るほどの痛みが走った。今までの頭痛はズキッと一瞬だけであるのに対して今回の頭痛は数秒続いた。

 戦場、いや、銃弾飛び交うこの空間においての数秒は致命的であった。偶然あった物陰に隠れたはいいが、例の特殊部隊が絶えず攻撃を続けている。

 <どうしました!?幽香さん!?>
 <負傷したの!?幽香!>
二人の通信が入る。
 「大丈夫、大した事…ない」
乱れる息を整える。しかし状況は芳しくない。手持ちの銃のG36はリロードミスで空。そして例の特殊部隊の隊員が二人やってくる。
 「甜めるなっ!」
サブアームとして持ってきたS&W M500を容赦なく彼ら二人に発砲する。
S&W M500…それは例えるならば拳銃というにはあまりにも大きすぎ、ぶ厚く重くそして銃身が長すぎる、まさにロマン銃と言える代物であった。
 人間が扱える限界の拳銃として市販されているが、妖怪である私ならば反動に振り回されることなく実戦で使える。
 拳銃とは思えない発砲音が二回鳴り響いた時、着弾した標的の1つは頭が吹き飛び、もう1つは体に命中し二回転半程して倒れた。

 「ふう」
周囲に敵がいない事を確認し、ため息をつきながらS&W M500の空薬莢を取り除き、新しい弾を込める。
 <大丈夫ですか?幽香さん?>
相変わらず心配そうな声が、銃声をバックに聞こえる。
 「ええ、あなたに心配される程、腕は落ちてないわ」
そう言ってS&W M500の装填完了を確認し、今度はリロードミスをしたG36の装填に移る。
 <こちらメディスン。大方外の敵は排除完了。外には特殊部隊はいなかったみたい。殆ど攻撃らしい攻撃は受けなかったよ>
 「それじゃあメディスンも基地内へ来て残存する敵を排除して頂戴」
どうやら特殊部隊は基地内だけらしい…どうも気になる。
 <幽香さん、今そっちに行きますから待っててください!>
 「いえ、どうやらボスも近そうだし、このまま一人で突っ切るわ」
私はそう言い通信を切ってG36を構える。特殊部隊が5・6人大挙してやってくる。

 しばしの銃撃戦の後、私は基地奥へと一人歩を進める。
基地内部はガスの影響を受けなかった一般兵もいて、幾度となく遭遇しては一方的な銃撃戦を繰り返した。そんな中、死体になりそこねた死体からボスがこの近くだという事を知る。
 特殊部隊の数もだんだんと多くなっている。防衛線を張っているのがわかる。

普通なら弾が心配になるが、こっちも相手もNATO弾を使用している銃が多い為、弾薬の心配はしなくても良かった。
 こういう非正規部隊はAKが定番であると思われがちだが、それは中東や東欧組織に限られている。いや、現代ならばどこでも生産・流通可能なので少し違うが…。
 基本的にその国が採用している装備は使ってくると思った方がいい。

 NATO弾使用の銃が相手にもあるので相手の銃やストックから奪えるのである。

 「扉…ね」
特殊部隊がバリケードを作って守らせていた通路を進み、たどり着いた先には意味ありげな扉。
死体になる前の死体が暴露した話からも、その扉の先にこの麻薬組織のボスがいるのは明白である。
逃げられてもつまらない。リグル・メディスン達を待ってる時間もないし、私はオプションの扉破壊の為の特殊爆弾を取り出し、扉に貼り付ける。

 単純な手順を行い、私は扉の真横の壁に張り付く、これで爆風はこない。
 刹那の時間で爆弾は炸裂。扉は粉々に砕け散る。そして私は中へ突入する。

 我ながら見事な突入だと思う。扉を認識してからここまで3分も経ってない。

 「これは…?」
しかし、室内は流石の私でも不可解な風景が広がっていた。
 この麻薬組織のボスが数名の護衛と共に死んでいたのだ。頭を撃たれて。

 「ターゲットが既に死んでいるわ。自殺じゃない。明らかに誰かに撃たれて…」
即座に通信を入れるも、その刹那。閃光弾が転がり込んでくるのを見てしまった。
 「しまっ…」
即座に身を構えるが、遅かった。閃光弾は爆ぜて視界を真っ白にし、鼓膜を揺った。


 「迂闊でしたね…風見幽香さん」
 刹那の時間が流れた時、私は数人の例の特殊部隊たちによって地面に倒されていた。
 そんな状況下、私は私の名前を呼ぶ声を耳にする。
 「一人で突入してくるとは…。まぁ守っていた僕の兵士をなぎ倒してくるのは流石というべきでしょう」
 幻想郷(あちら)の住人であり妖怪である私の名前を知っている。という事は目の前の一人称僕の怪しい日系のおっさんは現実(こちら)の人間ではないのは解る。

 「まるで初対面の悪役を見るような目ですね…」
特殊部隊の連中に押さえつけられた私は絶えず殺意の目を、悠々とお喋りを続ける男に向けていた。その眼差しに気づいたのか、意外そうな顔と声で話しかける。
 なお、私は先ほどから頭痛がしている。マガジンを落とした際の痛みが再び来たのだ。
 なぜかこの男から発しられているように感じているのは何故だろうか?

 「僕と貴女は前に会っているんですよ。その時貴女は僕の<モノ>ではありませんでしたが」

 会っている?モノ?ではない? 何を言っている?

 「記憶を消されたんですか?いえ、消したんですか?まるで記憶にないんですか?」

 解らない。頭が痛、吐きそうな程に。会っている…?記憶…?…そういえば、数年前以上の記憶が曖昧だ。気にもしなかったのに…?

 「リバースギルト。師匠はそう呼ばれていました。あなたは数年前、師匠の<所有物>だったんですよ?」

 目を見開いた瞬間。天井が崩壊した。
比喩ではなく、現実で物理的に。
 「幽香さぁぁぁぁん!!!」
突き破ってきたのは毛玉型UAV。おそらくその装甲にものを言わせて速度をつけて叩きつけたのだろう。コンクリの屋根を突き破れるとは魔法使い驚異のテクノロジーである。
 その後ろからリグルが突入してくる。大方私の通信断絶から察して急いできたのだろう。

 「くっ、案外有能な部下をお持ちだっ!」
男はそう言い放つと部下の兵士たちを肉の壁にする。私を押さえつけていた4人はUAVとリグルの突入でやられ、男は後ろにいる部下達に守られた。
 「しかし!僕はまだ死ねない!」
男はそう言い放つと後ろから続々と出てくる特殊部隊たちと入れ替わるように逃げ出す。
 「逃がすか!」
リグルはCZ2000を構えて発砲するも、特殊部隊に阻まれる。
 
 「幽香、立てる?」
そう言ってメディスンは手を伸ばす。突入はUAVとリグルに任せて悠々と入ってきた所を見るとしたたかな部分があるが、今はどうでもいい。
 私は自力で立ち上がる。頭の痛み、というよりは後味の悪さを抑え、私はG36を持ち立ち上がる。
 「大丈夫そうね」
その様子をみてメディスンはVSSを構えて戦闘に参加する。UAVは半自動で敵に攻撃をしている。
 「奴を逃がすな!」
私はそう言ってG36の照準を特殊部隊に向けて発砲。そして即座に前進。
 これまでにない程のスピードで奴を追う。

 「!案外早いですね!」
組織のボスの部屋から出て通路をいくらか出た先にある行き止まりの通路。
 しかし、その行き止まりの壁に、時空の歪みとも言える空間の渦があった。
 「あれはゲート!?」
リグルが言う。まさしくあれは私達東方PMCSだけが所有しているゲートではあるが…渦の色がおかしい。おそらくは闇ルートのゲートか何かだろう。

 「しかし、少し遅かったようです!既にテレポーターは起動しています!」
男はそう叫んでゲートに入ろうとする。
 「逃がさない」
メディスンはVSSでもって狙撃をしようとした瞬間。
 「無駄です」
男がそう言うと、天井よりスプリンクラーの雨が降り出す。
 突発的な現象に、標準が狂い、殺害には至らなかった。
 「ではさよならです。楽園の日(エデンズ・デイ)が来る日まで」
そう言い捨てると颯爽とゲートを潜る。するとゲートは消えた。
 「逃げられた!」
リグルがそう叫ぶ。既に敵はゲートに撤退しており、敵の姿はいない。
 「ごめん、幽香…外れちゃった…」
メディスンは泣きそうな顔で…いやスプリンクラーの雨で泣いてるように見える。

 「幽香?大丈夫?幽香?」
正直、今メディスンの言葉に応える余裕はない。
 あの男にあってから頭の痛みは続いている。助けられた時にいくらか軽減されたが、それでももう限界だ。

 私は倒れた。スプリンクラーで濡れて、血で汚れ、硝煙の匂いがあるこの場で。

 二人の声が木霊する中、私は意識を手放す。
 この事件が、新たな戦いの幕揚げという予感を感じながら。


  東方黒水異伝 開幕。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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タイトル
2011年2月16日導入
プロフィール

テト式

Author:テト式
24歳。がくせ…介護職員です。
東方厨だと思ったら艦これに裏切ったけど小鈴ちゃんが可愛いから那珂ちゃんのアイドルやめます。
艦これはやってません(迫真

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