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戦国史 幻想郷大騒動~三妖精奮闘戦記~⑭

第14話 身も、心も、魂も、すべて欲しい

2021年1月。

幻想郷は絶えず最強妖精団の一位のままであったが、その最強妖精団にちょっとしたトラブルが起こっていた。

新生アルビニオン王国の台頭であった。
この異変により突如として出現した島、アルビオン島を支配する軍勢であり、プリズムリバー家と西行寺家をその傘下に納める現在二位の大国であった。

だが旺気ランキングで見れば、一位の最強妖精団の旺気は傘下を入れて323万、対して二位のアルビオン王国は傘下込みで204万に過ぎず、さらに直轄地だけで言えば最強妖精団は264万、アルビオン王国は140万であり、その差は雲泥の差であった。

2021年勢力一覧図


だが、そのアルビオン王国の魔の手は、これまで武力緩衝地帯であった射命丸家を傘下へ入れてついに射命丸家は最強妖精団へ宣戦を布告してしまった。
すぐさま主家のアルビオン王国へ和平交渉を開始しようとした時、トラブルは起こった。
 その他大勢のはけ口として創設した『悪戯妖精軍団』が、敵となった射命丸家へ攻め込むというトラブルが発生したのだ。

悪戯に戦線を拡張すべきではない。という軍師ヤン・ウェンリーの主張も虚しく、レミリア一派による『どうせアイツら暇してるんだからやらせておこう派』や参謀役パチュリーの『金もったいないからほっとこう』という主張が全面的に採用され、好きにさせておく事が決定された。
2021年悪戯妖精軍団





 「と、いうのが今の現状なんだ」
紅茶を片手に、語るのはヤン・ウェンリー。
 「そ、そうなんですか…」
そう気まずそうにいるのは、何を隠そう新参者の河城みとりであった。

 それにしても、とヤンは紅茶を飲みながら続ける
「君が最初に出てきた時は驚いたよ。
 報告を受けた時、『一方通行さんが出た』って聞いたからね。流石に何言ってるかわからなかったよ」
「まぁ私の能力が原因なんですがね」

 河城みとり。傘下陣営の河城にとりの妹で、人間と河童のハーフであった。
だが、彼女が生まれ育った頃がそうなのか、それとも幻想郷の実態がそうなのか、彼女は河童からも、人間からも受け入れられる事はなかった。
そうして彼女は誰にも必要とされていないんだ。と感じ、旧地獄へと移住をした。
だが、そこで待っていたのは飲兵衛と化した鬼と、実はフレンドリな辛口な橋の番人と、地底のアイドルの蜘蛛妖怪がいると言った想像を絶するフレンドリ空間だった為、逆に彼女の心に一線をひいてしまい、仕方ないので地底へ続く通路の邪魔にならない所へひっそりと暮らしていたそうだ。

それが最強妖精団の妖精達に見つかり、慌てて駆け込まれた情報こそが「一方通行さんが出た」である。
これは彼女の能力が「すべてを禁止する程度の能力」であるのが起因と聞いてはいるが、実は巷で現実世界から流れて着た『とある仮想の軽文学小説』が原因の一つであるとは、ヤンは知らなかった。
「それにしても…ここは賑やかですね」
「そうだね、僕もここにくる以前も、個性的な幕僚達だといわれるようなところへ居たけど、この世界の仲間達も負けず劣らずだね」
ヤンは紅茶を飲みながら言う。
「紅魔館のレミリア様やパチュリー様、地底の住人達を支配下に入れているんですから、それに並ぶくらいってどういう幕僚さん達なんですか!?」
そうツッコミを入れる小悪魔。彼女は今メイド長の咲夜さんの手伝いで飲み物や軽食を配るのを手伝っている。…のだが、無意識の能力を使う古明地こいしに、無意識に組み付かれていて、体制的には結構それどころではない筈である。
凄まじい執念を感じる。かつてイゼルローン要塞を乗っ取った際に犬死同様の特攻をかましてきた帝国軍のような強い執念が。
 「…ごめん。こっちの方が数十倍混沌としていたね」
最初からわかっていた事じゃないか。自分がこの陣営はそもそも妖精しかいないような陣営だったという事を。と、ヤンは静かに思考を流していた。

 「あら、今日も賑やかじゃない」
ふと気がつくと、実質上妖精団の陣頭指揮を牛耳っているレミリアが、混沌と化している会議室に入室してきた。
その傍らには、ロイエンタールが付き添うように入室する。その姿は、レミリア嬢との身長差を見るにあたかも親子のような印象を受ける。
「あら、レミィ。今日は早いのね」
「うむ、ロイエンタール元帥殿が急かすからな」
にこり、と皮肉とも冗談ともつかない言葉を、笑顔で言うレミリア。
ローエンタールは面白くなさそうに顔をしかめるが、悪い気はしてないようにも感じられる。



 『レミリア嬢とロイエンタールはデキている』そんな噂はロイエンタールが陣営へ入った頃からあった。
サニー・ルナチャイルド、その他の妖精たちが総動員してその事実を問い詰めた所、何故バレタシと観念したようにレミリアが認めたのであった。

 なんでも
「ふふん…面白い。貴官のすべてが欲しい」
「すべて?」
「そう、身も、心も、魂も、すべて欲しい」
「残念ながら心は無理だな」
「何故?」
「子供の頃作り損ねた」
「ハハハハッ!!面白い!貴方やっぱり最高よ!あの野暮天軍師なんかより数倍好きだぞ!」
「それはどうも」
的な話をベットの上でしていた事があり、以後現在に至る。
…などと、小悪魔が供述していた。
さらに妖精達にデキている。と流したのも小悪魔。そして上記の一部始終の会話をバラしたのも小悪魔である。

「そんな教育上よろしくない事を平然と…」
そんな事を小悪魔が言っていた事を聞くと、口元に笑を浮かべながら、聖は静かな怒りを隠しきれずにいた。
「ごめんなさい。私がキツく躾ておくから」
申し訳なさそうに主であるパチュリーが頭を下げる。
「ご協力しますわ」
にっこりと菩薩観音の如く微笑む聖。
「あら悪いわね。それじゃ二人でせーのでやりましょう」
こちらも太陽のように微笑むパチュリー。



プラスの波紋マイナスの波紋的な魔力注入で、今の小悪魔は成り立っているんだよ!」
と、場面は現在にもどり、こいしは小悪魔に組み付きながら叫んだ。
「いや、意味わかんないですから!離してください!」
小悪魔はそう叫び、暴れる。だが無意識で固められた組み付き技は抜け出すのは不可能…いや、返し技がないからキツイとの事…であった。

「なんか…もう疲れた」
そう言うのはみとり。
「私なんか最初からよ」
賛同するのはこいしの姉のさとりである。

「ところで、咲夜さん。咲夜さんはレミリアがロイエンタールさんとデキちゃってるけど、いいの?」
ルナチャイルドはそう咲夜さんに尋ねる。
「私は所詮従者でしかありませんから」
そうニッコリと微笑む咲夜さん。
「そう…私はお嬢様が笑顔さえ見れればいいんですっ」
あ、これ自分の世界入った。とルナチャは感じた。

そんなわけで最強妖精団は今日も平和でしたまる。





拝啓、亡きお母様へ
この度は初めて貴方様に書を下為ました。
私は今まで生まれてきて、良かった。と思えた日はありませんでした。
これからもそうだと思っていました。

でも、今日という日は違ったようです。
私を必要としてくれる方々は、私が思っているより、とても騒がしくて、そこはとても住みにくい所です。

でもそこは、私が今まで住んできたどんな場所でも最も住みやすそうな所だと感じました。
産んでくれてありがとう。と言える日が近づいたような気がした、そんな日でした。

みとり。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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タイトル
2011年2月16日導入
プロフィール

テト式

Author:テト式
24歳。がくせ…介護職員です。
東方厨だと思ったら艦これに裏切ったけど小鈴ちゃんが可愛いから那珂ちゃんのアイドルやめます。
艦これはやってません(迫真

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