スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

幻想郷大騒動~三妖精奮闘戦記~⑫

戦国史 幻想郷大騒動~三妖精奮闘戦記~⑫
第12話 

2018年9月

最強妖精団は今まで攻め立てていた八雲家と不可侵条約を締結。
当初驚いていた八雲家であるが、窮地に立つ八雲家に疑う余地はなかった。

そして締結と同時に妖精団の軍勢は転進を開始した。


八雲陣営にて
 「此度の休戦条約は、恐らく地底世界への進行の為の布石でしょうな」
酒の席にて、ラインハルトの部下であるオーベルシュタインが発言する。
 「ふむ、その根拠は?」
真面目な顔でたずねる元皇帝であるラインハルト。
 「旺気ランク第6の我々の勢力を攻めるよりは、ランク外の地底世界の住人を攻めた方が遥かに事が速くつきます」

2018年9月 世界情勢
 「この地図を…」
と、おもむろにテーブルに地図を置き、ペンを走らせる。


2018年9月 世界情勢らくがき1
 「こんな感じにするような計画でしょうな」
さらに、とオーベルシュタインは続ける。
 「恐らく妖精団は、この地底を進み逆進行から地上へと出れば博麗の巫女が守る領土へ突き当たります。あの地をまるまる占領してしまえば国力を磐石にする事ができます」

2018年9月 世界情勢らくがき2
「図にすればこのような形になるかと…」
ふむ、とうなづくラインハルト。
 「やはり卿(けい)の言うとおり、奴らの狙いはそこか…。シルヴァーベルヒ、奴らが地底世界と地底への道、そして神社周辺の土地を全て勢力化に入れたのならばどれほどの旺気を得る事になる?
 「軽く見積もって84万かと…これはもはや我が八雲家の71万を軽く凌駕しています」
シルヴァーベルヒはそう答える。

しばらく、重い空気が彼らを支配する。
ラインハルト、オーベルシュタイン、シルヴァーベルヒの他にファーレンハイト、ケンプ、ルッツという帝国時代からの家臣達がいるが、彼らは皆うつむくばかりであった。

「…もはや事態は閣下と我等だけではどうにもならない事態になっています。こう状況が変動するとなると、八雲紫殿との連携をさらに強化する必要があるかと」
オーベルシュタインは無念そうに言う。
 「分かっている。既に紫に私は膝を屈したのだからな…」
ラインハルトは無念そうに答える。


 「あの~お客さん、なんか注文してくださいよ~」
そんな重たい話をしている中、注文をとろうとしている蓬莱山 輝夜が困った顔をして尋ねていた。

ここは焼き鳥屋『藤原』。
 世間は弾幕戦争を繰り広げているが、それでも酒を求めて他陣営から来る事が絶えない憩いの場であった。

「あの黒髪の子、新しく入ったようですね」
「…そうなのか」
「ええ、なんでもNEETだったようですが、店の主人が雇ったとか…」
「…そうか…(にーと、とは一体なんだ?)」
「陛下…(陛下がこのような頼りない声を出す時は分かってない…!)」
そして、ここに、少女だらけの幻想郷になじみつつある異世界の者達がいた。


2018年11月。

地霊殿の古明地家は窮地に陥っていた。
それというのもマーガトロイド家約2万7千の侵攻を受けていたのだ。
マーガロイド家は占領下の大深底から地底世界へ侵攻し、既に旧地獄裏門北部を突破し、南部の攻略を進めていた。

2018年11月 地底世界戦況

対する古明地家側の戦力は1万にも満たぬ毛玉しか集められず、当主であるさとりの消極的な戦法や世間のトレンド的な意味も相まって決戦という事態には至っていない。
だがそれは古明地家にとってえらく気の長い滅亡でしかなく、結局弱小勢力の悲しみであった。

 しかしそんなかの勢力に更なる試練が降りかかる。
超大国最強妖精団の宣戦布告である。
 既に風前のともし火であるこの勢力を丸ごと併合してしまおうというのが最強妖精団の魂胆であり、彼らは正面戦力5万2千、後方戦力で4万の10万近くの圧倒的兵力で在住侵攻軍マーガロイド家もろとも踏み潰す勢いでその軍勢は秘密結社地下基地から一直線に地底の旧地獄裏門南部へ到達し、先客を追い出して結界を取り囲んだ。



 多くの毛玉と物資と時間を消費する事となるこの門攻略であったが、最強妖精団の保有する最終鬼畜拠点破壊兵器フランドール・スカーレットの前にレベル10の旧地獄裏門南部は陥落し、北部も瞬く間に占領、マーガロイド家に対する地底での侵攻ルートを閉ざしたのを確認すると、マーガロイド家と和平を結び、かくして『虐殺』は始まった。

 最強妖精団の参謀長官ヤン・ウェンリーは後に語る。まさにあれは血のスチームローラーであったと。



2019年8月

「なんともまぁ…すごい所へ来てしまった物だな」

地霊殿、テラス。
そこは地底世界や旧都を一望できる所となっており、そこにいうのはヤンと妖精団の構成員であった。

去年の11月に押し入り強盗のように電撃的に始まった今回の地底侵略は、もうすぐ1年を迎えようとするが、既に半分以上を占領し、圧倒的であるという事である。
 拠点攻めの時に、咲夜率いる軍勢がさとりの手勢にしてられた時もあるが、それも想定された事態の一つであり、かつ局地的な戦術的損出が起こってももはやどうしようも無いほどに国力・戦力の差がありすぎていた。

 地底方面に巨大勢力のない事を言い事に超大国による弱小勢力の侵攻…元の世界で似たような事をやられて色々な事を知っているヤンにとって、それは複雑な心境にならざるを得なかった。

 そんな一介の参謀長官を他所に、侵攻軍は幻想郷の主要住居である地霊殿を占領し、残党と化した古明地家が逃げ込んだ最深部の核融合炉心部への制圧を予定していた。

2019年8月地底世界情勢

 無論、父を核エンジンの事故で亡くした参謀長官は、幻想郷に核融合がある事を知り驚愕したのは言うまでもなかった。
 主に、機械だとか科学だとかが程遠いこの幻想郷の電力が核融合に支えられているという事実(しかし非効率という事で廃案されるとの噂)と、生身のままその融合の炉心に飛び込んだという事を聞いたらしい。

 様々なカルチャーショックを受けながら、それでも「まぁここはそう言う所らしい」という半ば思考破棄に近い逃避を展開し、精神の崩壊を防いでいた。そんな感じで彼は今、幻想郷の地下にこのような秘境ともいえる空間が実在する事などに素直に感動していた。

 「八咫烏の力によって出た熱を温泉にまわしたおかげで今では立派な温泉街になってるけどね」
だから地上の出入りがそれなりにあって珍しさ半減だわさと言わんばかりの口調で語るパチュリー。
 「うーん。僕達のいた世界は核融合技術はイコールで戦争兵器だったからなぁ…あまりイメージがしにくいね…」
ぼりぼりと頭をかくヤン。
 「それはそうと、いつもながらに思うのよね」
はぁと、パラソルがついた丸テーブルに付きながら、新聞を見ながらため息をする。
 「何に?」
 「どうして私の友人はこうも中二病臭いセリフが好きなのかしら」「そこは友人として芝居掛かったセリフっていってあげなよ」
ヤンのツッコミを入れるが、ヤン自身も、500年生きている幼い少女の行き過ぎとも取れる発言に苦笑いするしかなかった。

 事の発端は文々。新聞なるマスメディアが取材に来たところから始まり、自称清く正しい記者の『現在地底で何が起こっているか』という問いに、担当した500歳の幼い少女

実にオーソドックスな攻城戦を行ったまでだ。破城槌は5万2千の毛玉達ではあるけどね。
かくして5万と2千の破城槌最外縁結界(拠点防御力10)で守られた城壁を打ち崩され、作を破り堀を超え我々は地底へ乗り込んだ。
<何が起こっているか>古今東西、陥落寸前の城塞や国で起きている事等、たった1つでしょうに。

それは只只一方的な、虐殺


悪魔的な笑みで持って楽しそうに言った事である。

 とてもインパクのあるお言葉により、メディアの積極的な配信活動(という名の新聞の押し売り・置き売り)により瞬く間に全勢力に広まり、色々な意味で話題の渦中であった。

 「私達の恐ろしさが広まっていい事じゃない」
とケラケラと喜ぶ当主であるサニーミルク
 「つまり…どういう事だってばサ?」
フォロー役を左遷という形で失った氷の妖精は鼻をたらしてクエスチョンマークを量産させ、
「まぁ…大体あってるでござるな」
「そうですねぇ…」
と、早雲(モブキャラ)白蓮はお茶を飲みながらのほほんと答え、500歳の幼い吸血鬼の侍従長は、上記に記した笑顔で楽しそうにしているワンシーンの写真不正に購入し、なにやら息を荒くさせていたらしい。


 「もうヤダ。こんな勢力」
そう涙目まじりに言うのは囚われの身となった古明地家当主である古明地さとりであった。
 彼女は心を読む程度の能力で色々あって地底にすんでる訳だが、こんな混沌とした勢力なのだからそう言うのも分かるきもしなくはない。

そしてその月には核融合炉心部を占領し、事実上古明地家は滅び、古明地家の主な人物は全て最強妖精団の傘下として組み込まれた。
その後は地霊殿の城下街的存在である雪の旧都へ攻め込み、地底の鬼勢力をも組み込んだ。

 その次の年は、地底へと続く道である幻想風穴という地方へと攻め込んだ。
地獄方面を制する四季家との不戦条約あっての事であるが、無慈悲ともいえる大軍勢により、2020年10月には橋姫のパルスィを蹴散らし、着々とその勢力を博麗神社へと接近させていった…。

2020年10月地底世界情勢

次回へ続く
スポンサーサイト

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

タイトル
2011年2月16日導入
プロフィール

テト式

Author:テト式
24歳。がくせ…介護職員です。
東方厨だと思ったら艦これに裏切ったけど小鈴ちゃんが可愛いから那珂ちゃんのアイドルやめます。
艦これはやってません(迫真

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
今日は何の日?教えて慧音先生

まよねーず工場
アクセスカウンター
多分、リアルタイムでみている人
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。