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R-9Aが幻想入りしたようです。その2後半

R-9Aが幻想入りしたようです。その2後半


 「ん?こいつは…」
そんな会話を背中に受け、にとりはコックピット内に潜り込んで機械を弄っていたが、意外な事に気がついた。
「驚いた。こいつ、アメリカ語で書かれてる」
にとりは開いているキャノピーを見上げて言う。
 「ガラスに文字が浮き出るとはたまげたなぁ…」
絶えず上を見る体制で、されで手は盛んにコックピット内の機械を弄っているにとり。
どうやら、ガラスに文字が浮き出ているらしく、どうしても体制的にこうなってしまう。

 「イギリス語じゃないのか?」
魔理沙はそんな事よりもそっちの方に興味があった。
 「アメリカも元はイギリスからできてるそうだ」
そう言うのはタウンザーを両手に持っている寺の鼠である。
 「なんで?」
 「詳しい事は知らん。だがそうだと人里の寺子屋が言っていた」
ふぅん…と魔理沙は言う。
 一通り会話も終わり、さて次はこいつか…と月の兎に看病されている謎の生命体…何故か親友の生首にしか見えない生命体…をどうするか。と視線をそちらの方へ向ける。

その生命体はコックピットから引きずり出した時点で既に気絶状態であり、出血もしていたので月の兎に医学の心得があったので、治療を施していたのだ。

 そして視線をにとりが弄る戦闘機らしき物体に向ける。相変わらず、にとりが弄繰り回しているが、その5メートル上空では相変わらずオレンジの球体がクルクル自転しながら静止している。
このオレンジの球体は、当然ながらにとりの興味を引いていたが、調べようとにとり自家製の『のびーるアーム』でもって触ったら、そのハンド部分が消えてしまったのだ。
 リアクション的に魔理沙と似たり寄ったりであったが、流石河童といった所か、すぐさま『本体の方に電源のオン・オフボタンあるんじゃね?』という事に感づいて現在に至る訳である。


 「あらあら…これは大層な…」
 ふいに、聞きなれた声がした。
なんだと思ったらスキマ妖怪であった。

 「出たっ。寝ボスケスキマ妖怪」
はたてがびっくりしたように言う。
 「それは随分ないい様ね…っと。あら、これは…」
いきなり現れた紫は、ゴザの上に寝転がっている謎の生命体を発見すると、屈んでよくそれを見る真似をする。そして魔理沙の顔を見上げて一言。

「あなたと霊夢の子?」「んな訳ないだろ」


 「…とりあえず、その様子からすると、何か悪巧みか何かか?」
そう言うのはナズーリン。その表情はいつになく厳しい。
 「うふふ。違うわね…今回のこの騒動は私じゃないわ…というか、これはあれね」
どこからともなくスキマをあけて扇子を取り出し、口に当てる仕草をしながら優雅に紫は続ける。
「幻想郷への侵略」

 その言葉を発した瞬間。その場の空気が膠着する音が聞こえたような気がした。

 確かに、この落下物は幻想郷の外の世界から来た物である。
それも外の世界ではない。もっと別の世界からである。
しかも、先ほどのにとりの話を鵜呑みにすれば、次元を超えてやってきたらしい。
 なるほど、そう考えれば『侵略』と言えなくもない…がやはり言えないだろう。
少なくとも、魔理沙はそう思っていた。

 「で?その侵略者霊夢にそっくりな訳なんだが」
 「そうねぇ、偶然にしてはかなり似てるわよねぇ…」
そうわざとらしく言うと、紫は静かに霊夢らしき生首の生命体に近づく。
 「この生命体の具合はどんな感じかしら?狂気の月兎さん?」
 「え、あ、えっと…」
スッと見上げた紫に驚いてたじろぐ優曇華。
 「脈も呼吸も正常ですが…で、できればウチの医院で診れればいいかな…と」
脈あるんだ。とその場の誰もが思った。
あるのね…これ」
皆が思ってる事を口にした紫は手に持ってる扇子でもってつんつんと突付いて見る。

 「そう、それじゃあ。これを貴方の師匠に診て貰いましょうかね
しばらくつついていたが、紫はそうハッキリ言った。
 「それとその機械の塊だけど…河童の貴方には悪いけど、一旦こちらが預かるわ
立て続けにそんな事も言ったが、当然の事であるが当の河童は嫌な顔をする。
 「そんな顔しないの。大丈夫、変な菌が着いてないか調べるだけだから…。そうね、私はこういうの良く分からないから、これを解明する時は必ず貴方を呼ぶわよ
 反論しようとした河童を制して、紫は続けて言う。その言葉に良しとしたのかにとりは機嫌を直したようであった。

 「燃えながら堕ちてきたのに、菌は死滅してると思うんだが」
魔理沙が疑問に思った事を口にしてみる。
 「あら、最近はゾンビになる菌とか、色々物騒な菌が増えてきてるそうよ?」
 「む、そうなのか。ならなおさら採集しておきたい所だが…」
紫の笑みを含んだ答えに、興味を抱きながら魔理沙は続ける。
「ゾンビウィルスが含まれてるかもしれない空からの落下物があるってのに、神社の霊夢はまだ着てないのか?」
 魔理沙は周りをキョロキョロとするが、やはりいつもの神社の巫女は来ていない。

 「ああ、霊夢ならここには来ないと思うわ。巫女は巫女で色々と忙しいみたいよ?」
 紫は微笑を浮かべて答える。
 「さて…と。それじゃぁ、皆様ごきげんよう」
しばらく機械の塊である落下物を眺めていた紫であるが、そう言うとスキマを開いて塊ごとスキマの中へ入った。

存在自体が異様にでかい存在であったため、かなりでかいスキマに飲み込まれたが、その後残ったのは巨大な抉れた穴のみであった。

 その場にいた野次馬である妖怪・妖精その他諸々は一種のイベント終了後のような空気に包まれ、一人一人離れて行った。

 「それじゃ、私は霊夢の所にでも行ってみるかな」
魔理沙もその空気に乗って、神社へと向かおうとする。

「お前達も一緒に行くか?」
少し離れた所で視線を感じたのでよく見たら、割と神社付近に出没する三人組の妖精たちがいたので声を掛けてみた。
「あ、魔理沙さん…」
「どうせ帰り道は同じなんだろ?一緒に霊夢の面拝みに行こうじゃないか」
その魔理沙の言葉に、サニー・ルナ・スターはお互いに組み合ってヒソヒソと相談をしていたが、結論が出たようであった。

結論・一緒に行く。

「よし、じゃあ行くか」
その光景がなんか面白かったので、ふふっと笑うと、空へと浮き上がった。

三妖精らはそれに遅れないようにと、慌てて後を追ったのであった。

続く。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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タイトル
2011年2月16日導入
プロフィール

テト式

Author:テト式
24歳。がくせ…介護職員です。
東方厨だと思ったら艦これに裏切ったけど小鈴ちゃんが可愛いから那珂ちゃんのアイドルやめます。
艦これはやってません(迫真

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